
(c)呉勝浩/講談社 2025映画「爆弾」製作委員会
間違いなく、俳優佐藤二朗の代表作になるだろう。直木賞候補にもなった呉勝浩の人気小説を実写化した映画「爆弾」。本格的なミステリーであり社会派、エンターテインメント性にも満ちた、観客の心拍数をグッと上げる邦画が生まれた。
佐藤が演じるのはスズキタゴサク。人々を惑わせ、真実をけむに巻く謎めいた男だ。酔って暴れて警視庁野方署に連行されたスズキは、取調室で署の刑事・等々力(染谷将太)に語る。「霊感だけは自信がありまして。10時ぴったり、秋葉原で何かあります」
あきれる等々力だが、秋葉原ではビルが爆発。スズキは淡々と、東京都内で3回の爆発が起きると“予言”する。取調室に駆けつけた本部の捜査1課の刑事・類...
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