APEC首脳会議などの外交日程を終え、韓国から帰国した高市首相(右)=1日夜、羽田空港
 APEC首脳会議などの外交日程を終え、韓国から帰国した高市首相(右)=1日夜、羽田空港
 首相が終えた主な外交日程と内政課題

 高市早苗首相が一連の外交日程を終えた。就任直後にいきなり直面した米中韓3カ国との重要な首脳会談を乗り切り、手応えを強調した。4日からは初の国会論戦が始まり、内政に軸足を移す。少数与党で厳しい国会運営を強いられる中、物価高対策を裏付ける2025年度補正予算案や、国会議員定数削減といった難題が待ち受ける。

 ▽走り抜けた

 「きょうで首相就任から12日目だ。非常に濃密かつ有意義な外交ウイークを走り抜けた」。首相は1日、韓国・慶州で記者会見し「各国首脳と個人的な信頼関係を構築できた」と成果を誇った。

 首相は10月28日、日米首脳会談に臨んだ。トランプ大統領と蜜月関係を築いた安倍晋三元首相の話題から切り...

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