
ジョン・リンバートさん=9月、米ニューヨーク(共同)
1979年にイランの学生らが米大使館を占拠した事件から4日で46年。事件以降続く両国対立は今年、米国によるイラン本土への初の直接攻撃にエスカレートした。当時人質になった元米外交官ジョン・リンバートさん(82)は、軍事行動では何も解決しないと訴え、辛抱強い外交努力が実り、いつか積年の敵意が解消する日が到来するよう願っている。
▽政治利用
「自由を奪われ、絶望と闘い続けた。一日一日を生き抜くことだけ考えた」。今年9月中旬、ニューヨーク。事件当時に米大使館で政務担当を務めていたリンバートさんが444日間の拘束生活を振り返った。
大勢のイラン人学生が大使館の敷地になだれ込んだのは1979年11月4日...
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