
岩の間から顔を出すニホンウナギ(脇谷量子郎・東京大特任准教授提供)
日本人にとってなじみ深い魚の一つ「ウナギ」の国際取引を規制しようという動きがあります。
Q なぜ規制?
A 世界的な個体数減少が理由です。ウナギの仲間は亜種を含め19種います。国際自然保護連合(IUCN)は、このうち食用にされているニホンウナギやアメリカウナギ、ヨーロッパウナギを含む10種を絶滅危惧種や準絶滅危惧種に登録しています。産卵場所である海の環境変化や、成長の場となる川や湖の環境悪化、過剰な漁獲などが要因と考えられています。
Q 過剰な漁獲?
A スーパーや飲食店に出回っているウナギの大半は、捕まえた稚魚(シラスウナギ)を養殖したものです。東アジアでの大量消費でニホンウナギが減った結...
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