医療AI普及の課題
 医療AI普及の課題

 人工知能(AI)を活用した医療機器の普及が課題となっている。公的医療保険の点数がほとんど付かないため導入コストや維持費がハードルになっているほか、有用性を示すための臨床データ収集が難しく、企業は政府に支援を求めている。

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)によると、AIを活用した病気の診断や治療目的のソフトウエアで、薬事承認されたのは45製品。内視鏡での画像診断でがん発見を支援するものや、外科手術で切除可能な部位を示すものなど多岐にわたる。

 ただ定義が異なるものの米国では既に千製品以上、韓国では200製品以上が承認。国内の新興企業による「AI医療機器協議会」は普及が進まないため臨床データを集め...

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