
逆走車の運転席を再現した映像の一場面(日本自動車連盟提供)
高速道路で車の逆走を減らし、なくそうとする取り組みが本格化している。全国で毎年200件程度の逆走が発生し、防止に向けたインフラ整備もスタート。運転者本人にいかに速やかに気付いてもらうかが対策の鍵だ。
兵庫県・淡路島を貫く神戸淡路鳴門自動車道。明石海峡大橋を渡り、東浦インターチェンジを過ぎた区間(約2キロ)に2023年7月、逆走検知のシステムが設置された。逆走車を見つけると、路肩の複数の表示板が「逆走です」と伝え、回転灯と大音量のサイレンでも知らせる。「設置以降、逆走事案も逆走事故もゼロ」(本州四国連絡高速道路の担当者)だという。
国土交通省によると、24年に逆走の原因となったのは、出口やサー...
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