デロイトトーマツリスクアドバイザリーの梶原敦子さん
岩手県の山奥で登山客の疲れを癒やしてきた緑色の温泉が、ひっそりと休業に入った。山道をぐるぐる上った先にある秘湯宿のうちの一軒だった。この２０年で何度も試練にあってきたそうだ。
１度目は東日本大震災、２度目はコロナ禍、そして一昨年には大雪、豪雨に見舞われ、建物の一部が破損した。老舗旅館は大雪にも耐えられるよう建てられていたが、時がたち、建て直し時期が来ていたのかもしれない。
重なる災害の中、建て替え費用を捻出するのは至難の業だったに違いない。取り壊した後は、日帰りの湯として復活するそうだ。それだけでもこの温泉を愛していたわれわれからすれば朗報だが、宿泊客がいて、食堂がにぎわっていた時期を知って...
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