
永野恵一氏
グローバルでの市場開拓と競争力が求められる自動車業界は、トランプ米政権の高関税政策や中国メーカーの台頭を受け、変化の波にさらされている。国内外の大手自動車メーカーにメーターを供給する日本精機(長岡市)。6月、新社長に就任した永野恵一氏(60)に、足元での影響や今後の戦略を聞いた。(報道部・田中信太朗)
-今年は、1945年の創業から80年の節目です。
「車は単なる乗り物から、スマートフォンのように機能をアップデートさせていく道具に変化している。ソフトウエア開発は重要な競争力の一つだ。日本国内ではソフトエンジニアが不足していて、ベトナムで人材確保を拡大している」
「自動車業界は100年に一度の変革期といわれている。変化するニーズに対して、いかに技術で応えていくかが大事なポイントだ。顧客やユーザーにとって価値ある存在であり続けるため、たゆまぬ努力をしていきたい」
-業界の現状をどのように見ていますか。
「新型コロナウイルス禍では、半導体不足で...
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