
日中の議員交流の経緯と現状
高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁を発端に日中関係の悪化が続く中、与党のパイプの細さが目立つ。長年、議員間交流に力を注いできた自民党重鎮は政権中枢から外れ、日中国交正常化の下地をつくった公明党の連立政権からの離脱も響く。議員外交によって緊張緩和に向けた糸口を探るのは難しい状況だ。
▽落としどころ
「政党間交流などあらゆる対話を通じ、相互理解を深化させなければならない」。自民の鈴木俊一幹事長は25日の記者会見で、議員外交の必要性を認めつつ「具体的な予定はない」と説明した。
自公政権下で、中国共産党との政党間対話の場として機能してきたのが「日中与党交流協議会」だ。2006年の初会合以降、民主党...
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