
日本語教室の最後の10分間のゲームの時間で、おしゃべりを楽しむ児童とスタッフ=7月、大阪市西成区
日本に住む外国人が増える中、その子どもたちへの日本語教育が課題となっている。大阪市西成区では10年前と比べて、外国人住民の数が倍増した。ある市立小学校では、児童の半数近くが外国にルーツを持つ。日本語が理解できず授業について行けない児童もいることから、地域の支援団体と連携し、放課後に校内で日本語教室を始めた。
異なるルーツを持つ人々と共生していくにはどうすればいいのか。「労働者の街」として知られた西成の小学校で、一歩踏み出した子ども向けの日本語教室の取り組みをリポートする。(共同通信=姜寿麗)
▽学校の対応に限界
「一つだけ違うものが混ざっています。分かりますか」
7月のある火曜日の放課後。西成...
残り2130文字(全文:2430文字)














