
「1票の格差」訴訟の判決を受け、広島高裁前で「違憲状態」などと書かれた紙を掲げる原告側の弁護士グループ=25日午後
最大3・13倍だった7月参院選の「1票の格差」を巡り各地の高裁・支部に起こされた16件の訴訟で、判決が25日、出そろった。「合憲」5件に対し「違憲状態」11件。国会に是正を求める厳しい判断が大勢を占める。格差縮小策である合区制度の課題の指摘も相次いだ。民意を適切にくみ取る選挙の在り方が、あらためて問われている。
▽責務
「選挙制度の抜本的見直しを断固として実行することが国会の責務だ」。違憲状態とした7日の仙台高裁判決は、制度改革の難しさを認めつつ、その必要性を強調した。他に広島高裁松江支部などが、3・00倍(2019年選挙)、3・03倍(22年選挙)と格差が拡大傾向にあることを重く見るなどし...
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