窪川かおるさん
 窪川かおるさん

 記録的な猛暑から一転して冬支度に入った日本列島は今、「秋がなくなった」と言われている通りである。最高気温の更新、海水温上昇による豪雨の激甚化、極域の氷河の融解による海面上昇、農作物の不作、動植物の生息域の変化など、気候変動の影響は枚挙にいとまがない。世界中が翻弄されている現代を、後の歴史家はどのように記述するのだろう。

 ▽生物にも影響

 地球温暖化の影響で絶滅の危機にひんする種も増えている。国際自然保護連合(IUCN)によれば、2025年10月の段階で世界の絶滅危機種は4万8646種で、その中には温暖化で何らかの影響を受けている種が少なくない。

 日本では本州のツキノワグマと北海道のヒグマによる...

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