
政策分析ネットワーク上席フェローの竹田忠氏
今月1日、ついに全ての健康保険証が有効期限を迎えた。2日から使えるのはマイナンバーカードと保険証を一体化させた「マイナ保険証」が基本となる。持っていない人は、健康保険証代わりとなる期限付きの「資格確認書」を利用する。
ただし、従来の健康保険証も来年3月末までは暫定措置として使える。背景にあるのはマイナ保険証の利用率の低さだ。厚生労働省の10月末時点のデータでは、マイナカードは全人口の8割が持ち、うち9割がマイナ保険証に登録済みだ。ところが実際に医療機関の受診でマイナ保険証を使っているケースは4割にも満たない。
ではマイナ保険証の利用が増えればそれで済むのかというと、それで終わらないのがこの問...
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