第5日の2月24日は長編、中編ともコンペティション作品の2回目の上映がめじろ押し。世界の潮流部門では、巨匠・大島渚監督による映画史に残る実験的なアニメ作品「忍者武芸帳」が登場する。「新潟アニメーション戦略会議」のフォーラムにも注目。
(市民プラザはNEXT21新潟市民プラザ、ウインドはシネ・ウインド、日報ホールは新潟日報メディアシップ日報ホール)
【10:00】(長編コンペ)「ニムエンダジュ」上映(ウインド)
ブラジル・ペルー/2025年/85分/監督:タニア・アナヤ
「ニムエンダジュ」
40年間、先住民と暮らした社会科学者カート・ウンケルは、グアラニー族から「ニムエンダジュ」として洗礼を受け異文化研究に一生をささげた。カートは先住民が迫害され、土地を追い出される姿を目の当たりにする。
【10:30】(マスタークラス)アヴィッド・リオンゴレン「フィリピン初のクィア・スーパーヒロインのアニメ化にたどり着くまで」(日報ホール)
実写&アニメーション映画監督で第4回NIAFF審査委員長の講師は、今年完成予定の長編アニメ「シャシャ・ザトゥーナ」において、フィリピン発のクィア・ヒロインの活躍を描いている。過去の長編(「サリーを救え!」「ニャンてこと!」)のメイキングを含む制作秘話を語る。
【12:00】(長編コンペ)「ジュリエット&ザ・キング」上映(ウインド)
イラン/2025年/93分/監督:アシュカーン・ラハゴザール
「ジュリエット&ザ・キング」©Hoorakhsh studios
イランの国王が招待を受けてフランスを訪れた。パリで「ロミオとジュリエット」の舞台を観劇している最中、彼の眼は主演女優にくぎづけになる。激しく恋に落ちた国王は彼女の心を射止めようと、テヘランでも同じ舞台を演じてほしいと依頼。ジュリーという名のその女優は友人ジャマルの手を借りて、その成功へのチャンスを引き受けることにする。だが彼女はすぐに嫉妬深い女官たちに囲まれていることに気づく。
【12:30】(世界の潮流A)「マリポーサス・ネグラス-黒い蝶-」上映(市民プラザ)
スペイン=パナマ/2024年/83分/監督:ダビッド・バウテ
ケニア、インド、パナマ。干ばつや海面上昇により「気候難民」となった3人の女性。異郷の障壁にあらがいながら、未来を求めて旅する彼女たちの過酷な現実を、実話に基づきアニメーションでつづる。
【13:00】(フォーラム)「新潟アニメーション戦略会議2026〜『協議会ビジョン』の実現に向けてアジア視点で探る〜」(日報ホール)
2025年度、産学官連携により発足した「新潟アニメ推進協議会」が描く将来ビジョンなどの検討経過を報告。さらに新潟で活躍するアニメスタジオの対談や有識者による討論会を通して、新潟のアニメーションの未来を探る。
【14:00】(Indie Boxコンペ)Aプログラム上映(ウインド)
(1)「ルサンティール」日本/2024年/16分/監督:小原正至
「ルサンティール」©seiji ohara
1932年のパリ。いつもの喫茶店で顔を合わせる日本人の麗之進と、フランス人のルイーズ。言葉を交わす事はないが、いつも身近な存在だと感じていた二人。ある時、麗之進がルイーズに近づき、フランスを離れなければならないと伝える。
(2)「愚者との生活」フランス/2025年/18分/監督:テオドル・ウシェフ
「愚者との生活」
ウラジーミルは、働きが足りない罰として知的障害者と暮らすことを政府から命じられる。彼は神経科病院にいたヴォーヴァをパートナーとして選んだが、ヴォーヴァは「オー」としか話すことができなかった。
(3)「オートカー」ベルギー・フランス/2025年/17分/監督:シルビア・シュキウォンツ
「オートカー」
1990年代、8歳のアガタはポーランドからベルギーへ旅立つ。不安を抱えた少女は故郷の父に手紙を書くが、鉛筆がバスから落ちて失われてしまう。内気な性格を克服せざるを得なくなった彼女は、鉛筆を探して座席の間をはいずり回り、奇妙な半人半獣の乗客たちが住む幻想的な世界に飛び込んでいく。わずか8歳の彼女の目は、移住という現実を成長の儀式へと変容させる。
(4)「ウィンター・イン・マーチ」エストニア・アルメニア・フランス/2025年/17分/監督:ナタリア・ミルゾヤン
ウィンター・イン・マーチ©Rebel Frame, ArtStep-studio,The Estonian Academy of Arts, Black Boat Pictures, White BoatPictures 2025
若いロシア人のカップルはウクライナ戦争へ無力感と悲しみに打ちひしがれ、ロシアからジョージアへ移住を決意する。その旅路はシュールレアリスム的な悪夢へと変貌し、ジョージア国境で最も恐れていた事態が起こる。
(5)「プロジェクト・アエテルナ」韓国/2024年/17分/監督:キム・デニス・スンミン
「プロジェクト・アエテルナ」©KIM Dennis Sungmin, KIAFA AniSEED
都市で最も先進的な技術研究センターに勤める二匹の狼・ルーとステラは、デジタル技術による不死の実現を目前にしていた。しかし実験中、彼らはライバル技術企業を巻き込んだ予期せぬ陰謀に巻き込まれる。旅路の中でルーとステラは、驚くべき真実と人類の永遠の命への追求が持つ深い意味を暴いていく。彼らが発見した事実は、存在の理解と永遠を追い求める真の意味に疑問を投げかけるものだった。
【14:15】(世界の潮流A)「ノルベルト」上映(市民プラザ)
スペイン/2024年/75分/監督:ホセ・コラル・リョレンテ
不器用なスパイのノルベルトは、母国グレイランドが色彩豊かなカラーランドを侵略しようとしていると知る。世界の“色”を守るため、風変わりな仲間と陰謀に立ち向かう、冒険ファンタジー・コメディー。
【16:00】(長編コンペ)「アラーの神にはいわれもない」上映(市民プラザ)
ベルギー・カナダ・フランス・ルクセンブルク/2025年/77分/監督:ザヴェン・ナジャール
「アラーの神にはいわれもない」©Creative Touch Studios
10歳の孤児が西アフリカを旅するオデッセイ。残された家族を探す旅に出た少年は、少年兵として武装集団から別の武装集団へと引きずり回され、周囲の大人たちの争いに巻き込まれていく。生き延びるためには、彼らが語る物語を疑うことだと学ぶのだ。
【16:00】(Indie Boxコンペ)Bプログラム上映(ウインド)
(1)「クマと鳥」フランス/2024年/27分/監督:マリー・コドリー
「クマと鳥」
北では冬が近づいている。クマは南へ渡った友の鳥のことを思う。毎年するように冬眠する代わりに、彼女は彼のもとへ行くため世界へ旅立つことを決める。恐怖と驚きに満ちた風景の中を旅する長い道のりは、クマに愛の強さを実感させるとともに、未知なるものへの新たな興味を芽生えさせるだろう。
(2)「LOCA!」日本/2025年/21分/監督:うったまー、みゃの
「LOCA!」©スタジオ3号車/2025
荒廃した世界で生きる2人の少女、ハルとタモ。住む場所を転々としながら気ままに暮らしていたが、ある日長い階段の先で古びた電車を見つける。好奇心の赴くままに乗り込むと、その電車は偶然にも動き出した-。SNSを通じて集まった総勢35名の学生クリエーター集団「スタジオ3号車」による短編アニメーション。
(3) 「ミュージカル・パイパーズ :: ザ・パイド・パイパー」韓国/2025年/18分/監督:プ・ヒョジョン
「ミュージカル・パイパーズ :: ザ・パイド・パイパー」
音楽専攻の学生、ユージーンとウェンディは卒業公演「パイド・パイパー」の主役を勝ち取るため練習を重ね成長していた。しかしユージーンは人種を理由に舞台に立つことを拒否される。この広大な世界では、もはや誰も魔法や奇跡を信じない。ユージーンはこの巨大な差別の壁を乗り越えられるのか?
(4)「ザ・ポップスター・ウォーター・ディアー・アンド・アイ」韓国/2024年/17分/監督:イ・サシャ
「ザ・ポップスター・ウォーター・ディアー・アンド・アイ」©LEE Sasha, KIAFA AniSEED
孤独なプログラマーのベガは、美しいアイドル”キバノロ”に恋に落ちる。妄想の世界で”キバノロ”と仲むつまじく過ごすベガ。しかしいつも仕事がベガを現実に引き戻し、ぬくもりを渇望するベガの心は満たされない。
(5)「ピロー、グーグー」イスラエル/2025年/16分/監督:モシェ・ベナヴラム・アカル
「ピロー、グーグー」
不器用なトロールのテリーは過去の出来事にさいなまれ、許しを求めていた。ある日テリーは手荒に扱っていたドワーフたちから、粗暴な態度をあらためるよう迫られる。そこで彼らは一緒に大胆な作戦を決行する。
【18:30】(世界の潮流B)「忍者武芸帳」上映(ウインド)
日本/1967年/117分/監督:大島渚
「忍者武芸帳」©大島渚プロダクション
室町幕府末期、奥州出羽の領主・結城光春は家老の謀略によって非業の死を遂げる。光春の一子、結城重太郎は辛うじて逃げのびた。数年後、領内に戻った重太郎は、父の恨みを晴らそうと夜な夜な武士をつじ斬りし、人々を恐怖のどん底に陥れる。家老の妹で忍者の蛍火は重太郎を斬りつけるが、影丸と名乗る謎の忍者が邪魔をする。影丸とは誰か?
60年安保世代の若者たちに絶大な支持を受けた白土三平の伝説的な貸本漫画を映画化。白土の原画を緻密に撮影・構成した「オプチカル・アニメーション」を体験せよ!











