アニメーション映画の祭典が今年も新潟にやってくる。「第4回新潟国際アニメーション映画祭」(NIAFF)が2月20〜25日の6日間、新潟市中央区の新潟市民プラザ、シネ・ウインド、新潟日報メディアシップ日報ホール、開志専門職大学の4会場で開催される。
アジア最大級の長編アニメーション映画祭として2023年から始まり、これまで国内外の観客、クリエーター、メディア、批評家ら7万人近くが冬の新潟を訪れ、知名度は年々上昇。今回は長編コンペティション(40分以上)部門に49作品の応募があり、7本がノミネートされた。
さらに今回からストーリー性のある中編(15分以上40分未満)を対象にした「インディー・ボックス」部門を新たに創設。225作品もの応募があり関心の高さを示した。このうち10作品を上映する。
また、多大な功績を挙げたクリエーターを紹介するレトロスペクティブ(回顧)部門では、“マンガの神様”手塚治虫を特集する。「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「千夜一夜物語」など今も色あせない輝きは往年のファンのみならず、若者も魅了するに違いない。
このほか「世界の潮流」では1967年制作の野心的なアニメ「忍者武芸帳」などを上映。今回の上映作品総数は37本に及ぶ。さらに第1回から新作「つるばみ色のなぎ子たち」の制作状況について語ってきた片渕須直監督によるトークイベント(21日)も急きょ決まった。
今回はさまざまな面で今後のNIAFFを占う試金石となる。まず第3回まで志を共にしてきた東京の企業やスタッフの多くが袂(たもと)を分かち、名古屋市で新たな長編アニメーションの映画祭を立ち上げた。さらにNIAFF創設を提唱し、前回まで映画祭実行委員長として強烈なリーダーシップで引っ張った映画プロデューサーの堀越謙三さんが昨年死去。今後の開催を危ぶむ声もあった。そんな逆風の中で新潟の関係者はこの映画祭の原点を見つめ直し「人材育成」「新たな才能の発掘」「アニメ産業拠点化」を軸に据えて再構築を図ろうとしている。
映画祭をハブにして産業や人づくりへ広げようという取り組みに新潟市も共鳴、今回より市が共催に名を連ねた。
「新潟アニメーション戦略会議」「ラサール芸術大学×新潟大学 アニメーション研究の最前線」など新潟の未来につながるフォーラムも行われる。
再起動した新潟国際アニメーション映画祭には、新たな「出会い」と「発見」が待っている。













