
イリーナ・コイダさん(左)と息子のマキシムちゃん、夫のナザリーさん=2月、ウクライナ・リビウ(共同)
「ママ、どうして起きないといけないの」。午前3時、目をこする息子の手を取り、母のイリーナ・コイダさんはウクライナ西部リビウの自宅を出た。空襲警報が鳴り、地下シェルターに向かう。「ミサイルが飛んでいるから危ないの」。マキシムちゃん(4)は、激しくまばたきして母を見上げた。コイダさんはわが子の顔を直視できない。
「この国で生まれていなかったら、こんな思いをさせることはなかった」。コイダさんはマキシムちゃんに不安を与えたくないと言う。涙をぬぐい、つくり笑いをした。
2022年2月24日。ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を命じた日、マキシムちゃんは生まれた。コイダさんは出産後すぐに避難した地下...
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