慶応大大学院教授の田中浩一郎さん
 慶応大大学院教授の田中浩一郎さん

 米国とイスラエルの攻撃で、イランの最高指導者ハメネイ師が死亡した。1979年のイスラム革命を率いたホメイニ師が89年に亡くなって以来、体制を支えてきた「中興の祖」だ。イランは今後、後継者を模索することになる。

 89年の時はイスラム法学者でつくる「専門家会議」が招集され、ハメネイ師を選出した。今回は戦時下に加え、米国とイスラエルがイスラム法学者による統治体制の転換を狙っているため、開催は簡単ではない。

 後継候補も含め、体制の将来を決める重鎮が一堂に会した場合、全員が標的となる恐れがあるからだ。オンライン会議もあり得るが、発信源が特定されるリスクは否めず、89年の先例は必ずしも役立たない。

 通常...

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