震災翌日の2011年3月12日、福島市内の避難所で新聞を手にする荒木田陸さん
震災翌日の2011年3月12日、福島市内の避難所で新聞を手にする荒木田陸さん

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から15年がたつ。発災当時に小さかった避難者たちも多くが成人する年月が過ぎた。「原発事故で日常が全部失われた。だけど新潟に来たから良かったこともある」。5歳で福島市から新潟県へ避難した荒木田陸さん(21)=新潟市中央区=はいま、新潟大3年生。ここで育んだ夢がある。自分の居場所を見つけた陸さんは、新潟で夢の実現を目指している。

 2011年3月11日、陸さんは翌月から通うはずだった福島市内にある小学校へ下見に訪れていた時、激しい揺れに襲われた。福島市では震度6弱を観測。廊下のすのこが跳ね上がり、電柱は大きくしなった。一緒にいた先生や友人と保育園に戻る途中にも...

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