受け止めきれない現実から救ってくれたのは野球だった。岩手県田野畑村出身の田河原篤史さん(24)=新潟市東区=は、東日本大震災の津波で父と祖父を亡くした。当時9歳。心の整理はできなかったが、父に教わった野球に打ち込むことで日常を取り戻せた。震災から11日で15年。今はプロ野球ファーム・リーグのオイシックス新潟アルビレックスBCの運営会社で球団や地域を盛り上げようと励んでいる。父と祖父への感謝を胸に。
(報道部・樋口耕勇)
三陸海岸に面し、漁業や酪農が盛んな田野畑村。震災当時は約4千人が暮らしていた。
田河原さんが祖父母、両親、2人の姉と住んでいた家も海の近くにあった。祖父義雄さん=当時(75)=...
残り1848文字(全文:2148文字)
















