福島第1原発事故で「古里のアイデンティティーすら奪われた」と語る三原由起子さん=7日、新潟市中央区
福島第1原発事故で「古里のアイデンティティーすら奪われた」と語る三原由起子さん=7日、新潟市中央区

 「復興と言われてしまえば本当の心を言葉にできない空気」。福島県浪江町出身の歌人、三原由起子さん(46)=東京都=の講演会が7日、新潟市中央区で開かれた。東京電力福島第1原発事故から15年。事故後の古里がどう変わったのか、自作の短歌を交えて語り、「復興は住民を置き去りにした演出だ」と訴えた。

 三原さんは、浪江町にある商店街で両親が営んでいた自転車店と玩具店で育った。2011年3月の原発事故後、両親は避難を余儀なくされ、3世代で守ってきた店も解体することになった。

 「曽祖父母祖父母父母の守り来し店『解体中』の幟(のぼり)はためく」

 事故後、盛んに「復興」という言葉がもてはやされたが、多くの住民は...

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