
東日本大震災の直前に完成し、住むことなく解体した自宅跡に立つ大賀あや子さん=4日、福島県大熊町(写真映像部・立川悠平撮影)
新築し、入居を数日後に控えていたはずのわが家には、一度も住むことがなかった。15年前に事故を起こした東京電力福島第1原発のある福島県大熊町から阿賀野市に避難する大賀あや子さん(53)は先月、自宅を解体した。今月4日、更地となった自宅跡地に立った大賀さんは「形あるものを失っただけではない。原発事故で古里をなくした」と悔しさをにじませた。(報道部・今井かおり)
「ここに井戸があった。この辺はリビング、その先にデッキと庭があった」
白い防護服を着た大賀さんは、...
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