防災士向けの研修会で講師を務め、日ごろの備えの重要性を語る渡邉浩二さん(中央)=柏崎市役所
防災士向けの研修会で講師を務め、日ごろの備えの重要性を語る渡邉浩二さん(中央)=柏崎市役所

 2011年の東京電力福島第1原発の事故は、住民の平穏な暮らしを破壊し、故郷や仕事を奪った。事故から15年。住み慣れた福島を追われ、仕事や生活で柏崎市を拠点にする人たちがいる。それぞれの困難に向き合い、地域防災や教育、店舗の経営に奮闘している3人の姿を伝えたい。(3回続きの1)

 「災害が起きる前から考えていないとまずい。備えの重要性に気付いてほしい」。2月中旬、柏崎市内の防災士約20人を対象に開かれた研修会で渡邉浩二さん(56)は呼びかけた。この日は、災害時のシミュレーション「クロスロード」を用い、発生した災害や発生の時間帯、要配慮者などの情報から適切な行動を考えた。

 東京電力福島第1原発が...

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