書籍や書類、メール、インターネット、交流サイト(SNS)など、私たちが1日に読んでいる文字は以前より明らかに増えている。この文字の洪水の中で、書き手の意図をきちんと捉えられているか不安に思う人も多いのではないだろうか。

 本書でいう「読む」とは、単に言葉の意味を理解するのではなく、書き手の意図をくみ取ることを指す。文章の表面に現れていなかったり、一読しただけではふに落ちなかったりするものを解釈することとほぼ同じだ。解釈学、構造主義、ナラトロジーといった、西洋で発展した読む技法を紹介し、詩から小説、評論、法律まで、多様なジャンルの文章にそれらを応用し、読み解いていく。

 では、どう読んでいくのか。...

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