柏崎市内を歩いていると、JR柏崎駅から1キロほど離れた住宅街に「柏崎県庁跡」と書かれた石碑があるのを見かけた。興味を抱いて「柏崎市史」をひもとくと、1868年から73年まで断続的に「柏崎県」があり、現在の長岡市や上越市、魚沼地域などが「県土」だった時期もあったと知った。柏崎県の歴史をたどってみた。(柏崎総局・笠原萌志)
柏崎は、現在の三重県にあった桑名藩が柏崎陣屋を拠点に、江戸時代後期から治めていた。江戸幕府が朝廷に政権を返上し、新政府軍と旧幕府軍が争う戊辰戦争が起きると、桑名藩は旧幕府軍につく。
柏崎県成立には戊辰戦争が関わっている。新政府軍は糸魚川藩、高田藩を従わせたが、長岡藩などが東北の諸藩と同盟を結び、抵抗した。新政府軍は高田を拠点に越後攻略を進める。
68年4月、柏崎の鯨波で新政府軍約2500人と桑名藩など約550人が戦う「鯨波戦争」が...
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