全国で病院や福祉施設の経営が危機に直面している。人口減が顕著な地方では特に深刻で、閉鎖や機能縮小が相次ぐ。佐渡はさらに離島というハンディがある。限られた医療資源で、どう島民の生活を守るのか。島民はどう病や老いと向き合えばいいのか。佐渡の医療、介護の現状や課題を探った。

佐渡総合病院長・佐藤賢治さん(65)

佐渡総合病院長の佐藤賢治さん

-佐渡では病院の減少など急速な医療機能の縮小が起こっています。

 「人口が減れば医療の需要も減る。医療機関の減少も同時並行なら問題ないが、病院の運営が厳しい現状では、前倒しで機能縮小が起こることがある」

 「需要減より深刻なのは人手不足。自治体などの財政支援があっても、人手不足が解決できなければ機能を縮小せざるを得なくなる。医療機関が減れば、残った病院への負荷が大きくなり、職員の離職が進む可能性も高くなる」

-医療機関の経営にどのような問題を感じますか。

 「診療報酬や介護報酬は現場の実態と乖離(かいり)しており時代に追いついていない。国はDX(デジタルトランスフォーメーション)化に意欲的な病院に補助金を出すが、地方の病院に...

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