全国で病院や福祉施設の経営が危機に直面している。人口減が顕著な地方では特に深刻で、閉鎖や機能縮小が相次ぐ。佐渡はさらに離島というハンディがある。限られた医療資源で、どう島民の生活を守るのか。島民はどう病や老いと向き合えばいいのか。佐渡の医療、介護の現状や課題を探った。
小木診療所所長・野沢有二さん(51)
-佐渡の医療の現状をどう捉えていますか。
「佐渡に来て13年がたつが、医療崩壊が進んでいる。少子高齢化を上回る早さで現場の機能が弱っており、1次医療(初期医療)の担い手が足りない。1次医療で対応できる患者が佐渡総合病院に集中し、入院・手術を担う2次医療、重症患者を扱う3次医療の機能が圧迫されている」
「移動手段が限られるお年寄りの受診控えも生じていて、来院時には症状が悪化しているケースも少なくない。医療崩壊は壊死(えし)する体と同じように末端(へき地)から起こっていくものだ」
-小木診療所ではどういった姿勢で診療に当たっていますか。...
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