石油備蓄放出と官民の動き
 石油備蓄放出と官民の動き

 石油の国家備蓄放出が始まった。過去最大の規模となる中、供給不安の長期化を懸念する石油業界では早くも追加放出を求める声が拡大。高市早苗首相は各国と連携した協調放出に賛意を示す。船や航空運賃は値上げが避けられず、行楽需要を直撃しそうだ。

 ▽計画販売

 「中東に代わる調達先を見つけて『量』をとにかく確保したい」。ホルムズ海峡の封鎖状態が続き、資源エネルギー庁幹部は苦悩する。南米や中央アジアなどを候補に供給確保を急ぐが、一朝一夕には進まない。

 最有力は米国だ。3月中旬の首脳会談に合わせ追加輸入を打ち出そうとしたが、米国産を日本に備蓄する構想にとどまった。

 政府は民間備蓄に続いて国家備蓄もスピード放出し...

残り542文字(全文:842文字)