引き継ぎ式で写真に収まる農相の鈴木憲和(右)と前農相の小泉進次郎=2025年10月22日、農林水産省
引き継ぎ式で写真に収まる農相の鈴木憲和(右)と前農相の小泉進次郎=2025年10月22日、農林水産省

 「令和の米騒動」を受け、コメ政策が大きな転換期を迎えている。コメ市場は不足局面から一転、増産と米価高騰で在庫増となり、米価下落に直面。2027年度から水田政策の根本的見直しを控えているが、農家所得に直結する米価を重視するがゆえに、農政は身動きが取れない状況が続く。増産方針を打ち出しながら「需要に応じた生産」に回帰した米価農政の行方を追う。(敬称略)=6回続きの1=

 「需要に応じた生産は需要が縮小し、それに合わせて転作するのではなく、拡大した需要に合わせて生産していこうということだ」

 3月14日、新潟市中央区のホテル。県内大規模農家ら約60人を前に講演した農林水産省大臣官房政策課長の日向彰は「...

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