埼玉県川口市で差別反対や共生を訴えたデモ「ごちゃまぜ川口ノーヘイトマーチ」=2026年1月
 埼玉県川口市で差別反対や共生を訴えたデモ「ごちゃまぜ川口ノーヘイトマーチ」=2026年1月
 新春を祝う祭り「ネウロズ」で輪になって踊る在日クルド人たち=2026年3月22日、さいたま市
 妨害者のため騒然となるネウロズの会場=2026年3月22日
 クルドヘイト裁判の経過報告集会=2026年1月、さいたま市
 集会で埼玉県南部でのクルド人への差別状況を語る金英功弁護士=1月、さいたま市
 埼玉県川口市で行われた、差別や排外主義に反対する「ごちゃまぜ川口ノーヘイトマーチ」=2026年1月

 華やかな民族衣装をまとった大人や子どもたちが「帰れ、帰れ」と一斉に叫ぶ。かたわらで10歳の少女がつぶやいた。「一度でいいから、楽しく祭りをしたい」

 3月22日、埼玉県南部に多く暮らす在日クルド人が、さいたま市の公園で新春を祝う祭り「ネウロズ」を開いた。平和で楽しいはずの祭りは、これまでクルドヘイトを繰り返してきた政治家らが会場を訪れたことで、損なわれた。

 2016年に「ヘイトスピーチ、許さない。」とうたったヘイトスピーチ解消法が成立して、今年で10年となるが、ヘイトの矛先は在日コリアンから在日クルド人へと移りながら、深刻化している。背景を探った。(共同通信ヘイト問題取材班)

 ▽ネウロズ、踊り...

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