三宅晶子さん
最新の犯罪白書によると、全国の刑事施設(刑務所、少年刑務所、拘置所)に収容されている人は、2024年末時点で1日平均約4万人に上る。そのうち約1万5千人が出所したが、社会復帰への道のりは平たんではない。新潟市中央区出身の三宅晶子さん(55)は出所者向けの求人誌「Chance!!」を発行し、就労を支援している。働くことを通して更生につながった人がいる一方で、再び罪を犯してしまうケースも少なくない。出所者の就労や支援の在り方について、三宅さんに聞いた。
(論説編集委員・阿部慎一)
◎三宅晶子(みやけ・あきこ)1971年、新潟市中央区生まれ。中学時代から非行を繰り返し高校を退学となったが、母の交通事故などをきっかけに学び直しを決意。早稲田大学第2文学部を卒業、会社勤務を経て非行・犯罪歴のある人の就職を支援する株式会社「ヒューマン・コメディ」を設立した。2022年には一般社団法人も創設し、全国を回って講演活動などに取り組んでいる。
誌面にルビ、著名人のインタビュー記事も…「困っている人に届く媒体に」
「物事の見方、考え方で人は変われる」伝え続け
-「Chance!!」は全国の刑事施設などに届けられていますね。
「2018年に創刊した季刊で、約5千部を約2400カ所に無料で届けている。4月末時点で4349件の応募があり、569人に内定が出た。そのうち3割程度が1年以上働き続けている。一方で297人が退職し、逮捕された人も42人いる」
「当初は手探りの状態で、刑務所に送っても反応はゼロ。...
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