
ウォーシュ氏(左)、パウエル氏(いずれもゲッティ=共同)
最大の経済大国、米国の連邦準備制度理事会(FRB)は「世界の中央銀行」と称される。その新議長にウォーシュ元FRB理事が就く。15日に任期の切れるパウエル議長の後任となる。中東情勢の緊迫による原油高でインフレ懸念が増す難局での登板だ。世界経済が失速しないよう、物価安定と雇用の最大化というFRBの使命を着実に果たしてほしい。
原油の価格上昇は物価を押し上げるが、その主因は中東の緊迫に伴う供給制約であり、政策金利の引き上げは根本的な物価高対策にならない上、下手をすれば景気後退を招く。かといって何もせず物価高が広い分野に及び、インフレの加速を許せば金融政策への信頼は失墜してしまう。
現下の政策運営の要諦...
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