市認証米の栽培に取り組む長畝生産組合の大井克巳代表理事=4月、佐渡市新穂長畝
市認証米の栽培に取り組む長畝生産組合の大井克巳代表理事=4月、佐渡市新穂長畝

 トキが暮らしやすい環境づくりには、餌場の確保や生き物に優しい農業が欠かせない。認証米制度を柱に生息環境を整備してきた佐渡のノウハウを受け継ぎ、能登でも新たな認証制度が動き出している。地域活性化に加え、震災復興を後押しするシンボルとしても期待が集まるトキの野生復帰。両地域で取り組みに関わる人々に思いを聞いた。

<上>トキの本州初放鳥控える石川・能登、地域一丸で生息環境整え…受け継がれる佐渡のノウハウ

 水張りを終え、田植えを待つほ場にカエルの声が響く。空にはトキが舞っている。4月中旬の佐渡市新穂地区。「長畝(ながうね)生産組合」の大井克巳代表理事(62)は「いよいよ今年のコメ作りも始まるという気持ちになるね」と笑顔を見せた。

 長畝生産組合は、...

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