能力主義は「弱い立場の人に自己責任の考えを背負わせてしまう」と話す勅使川原真衣さん=2025年10月、東京都内(撮影・横山純太郎、共同)
 能力主義は「弱い立場の人に自己責任の考えを背負わせてしまう」と話す勅使川原真衣さん=2025年10月、東京都内(撮影・横山純太郎、共同)
 労働の本質は「分業」と「協働」にあると話す勅使川原真衣さん=2025年10月(撮影・横山純太郎、共同)
 非正規雇用が増えて、労働者の生活設計が「ほとんど描けなくなってしまった」と話す鎌田慧さん=2025年10月日、東京都内(撮影・横山純太郎、共同)
 誰もが「成功」を追い、落ちこぼれた人は「自己責任」で片付けられる。鎌田慧さんは、そうした考えを「非常に危険」と危惧する=2025年10月、東京都内(撮影・横山純太郎、共同)

 仕事は、その時代を映し出す鏡のようなものだ。社会の変化に伴って新しい仕事が生まれ、価値観や働き方が変化し、消えていく職業もある。

 世界各国の「労働の現場」から、今の時代を浮かび上がらせる国際通年企画「はたらく世界地図」を2026年1月から始める。プロローグとして、組織開発コンサルタントの勅使川原真衣(てしがわら・まい)さん(43)と、働く人の目線に立った作品を数多く発表してきたルポライターの鎌田慧(かまた・さとし)さん(87)に、それぞれの「労働観」を聞いた。

 ▽曖昧な日本の評価基準 

 コンサルタントの勅使川原真衣さん

 〈働くことの本質とは〉

 シンプルに「分業」だと考えています。社会の構成員が相互に助け...

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