
丸紅中国法人で経済研究総監を務める鈴木貴元さん
2月末に米国とイスラエルが始めたイラン戦争を契機に、世界の各所で石油不足や価格高騰の問題が波及している。アジアは中東産石油の過半を輸入する工業地域であり、中国も例外ではない。
中国では3~4月にかけて燃料油価格が2割前後、製品の素材となる化学品も3割前後上昇した。
エンジン車の保有と利用が多いファミリー層などを中心に家計の実質購買力の低下、従来型の製造業での収益見通しが圧迫され、経済に下押し圧力がかかった。今年の物価見通しは前年比プラス1%強。4年ぶりに上昇圧力が生まれている。
とはいえ、中国でのインフレ圧力は、過剰生産能力があることと、食糧・エネルギーなどの自給率が高いために大きくなく、消費者が...
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