1987年10月、日の丸を燃やそうと、国体ソフトボール会場だった沖縄県読谷村の球場の壁をよじ登る知花昌一さん(本人提供)
 1987年10月、日の丸を燃やそうと、国体ソフトボール会場だった沖縄県読谷村の球場の壁をよじ登る知花昌一さん(本人提供)
 知花昌一さん
 太平洋戦争末期の沖縄戦で集団自決が起きた自然壕「チビチリガマ」の前で取材に応じる知花昌太朗さん=3月、沖縄県読谷村

 日本国旗損壊罪の創設に向け、自民党は9日、法案を了承した。国旗を巡っては1987年、沖縄県で開かれた国体で男性が日の丸を焼き、器物損壊罪などで有罪が確定した。男性は太平洋戦争末期の沖縄戦で多数の県民が犠牲になった歴史から、掲揚に反対していた。男性の息子は、自民の議論に「国への不満の表明が、統制されるようになるのでは」と危惧。専門家は表現の自由が萎縮しかねないと懸念する。

 ▽脅迫電話

 87年10月26日、沖縄県読谷村の沖縄国体のソフトボール会場。知花昌一さん(78)は、掲げられていた日の丸を降ろし、ライターで火を付けた。器物損壊罪などに問われた公判で「日の丸はアジア侵略の象徴で、沖縄の人々を戦争に...

残り826文字(全文:1125文字)