長岡空襲から1日で76年を迎えた。新潟県長岡市では、空襲が始まった午後10時半に犠牲者への慰霊の花火「白菊」が3発打ち上げられ、鎮魂と平和への願いを夜空に咲かせた。
1945年8月1日の長岡空襲では、米軍による1時間40分の焼夷(しょうい)弾攻撃で市街地の約8割が焼失。前月の模擬原爆の被害と合わせ、1488人が犠牲となった。
長岡市では2003年から、空襲の開始時間に合わせて慰霊の花火が打ち上げられている。今年も、墓前に供える白い菊に見立てた花火が信濃川河川敷から1発ずつ上がった。ゆっくりと大輪が花開き、白一色の光で夜空を優しく照らした。
市内では1日、追悼や平和祈願の行事が各地で行われた。