
被爆地を歩く敬和学園高校の生徒たち=8月5日、広島市
1945年8月、広島市と長崎市に原子爆弾が投下されてから、77年がたった。この2年は新型コロナウイルスの影響で、被爆地を訪ねることが困難な状況が続く。一方で、オンラインを活用した伝承の方法も生まれた。原爆と平和について学ぶ時、現地の力とは何か。離れても伝えられることは何か。14万人もの尊い命が奪われたとされる広島市を歩いて考えた。(報道部・中山朝子)
「この建物で多くの人が亡くなりました」。広島市の高校生の解説に聞き入るのは、新潟市北区の敬和学園高校の生徒たちだ。14人が4〜7日、課外授業で広島市を訪れた。原爆忌前日の5日は広島女学院高校の生徒から説明を受け、平和記念公園周辺の碑などを巡った...
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