新潟市中央区の新潟市役所で6日、広島原爆犠牲者の追悼式が行われた。県原爆被害者の会などが開き、市民ら約150人が参加した。原爆が投下された午前8時15分に合わせて黙とうをささげ、参加者が献花した。
同会は2020年度末で活動を停止したが、会の事務局長で被爆2世の西山謙介さん(73)が連絡窓口役として活動。被爆を経験していない世代にも、原爆の悲惨な歴史を理解してもらえるよう、思いを伝え続けている。
西山さんは式のあいさつで「被爆者は単なる生き残りではなく、核兵器廃絶の歴史的使命を託された人だ。その使命を果たせるよう、一緒に闘い続ける」と決意を示した。
式後、市民グループ「灯(あかり)の会」と新潟市が開いた集会には約50人が参加。平和を願う詩の朗読やコカリナ演奏などを聞いた。
また、原水爆禁止県協議会(県原水協)などが、中央区の古町十字路で、政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名活動を行った。長崎に投下された原爆「ファットマン」の模型の展示も行い、核兵器廃絶を通行人らに訴えた。