
超高齢社会の象徴なのだろうか-。御年79歳、後期高齢者のプロレスラーが四角いリングで暴れ回っている。
グレート小鹿(こじか)選手。国内最高齢レスラーとして、一時引退期間はあったものの、昭和のプロレス全盛期から闘い続けている。
プロレスをテレビでよく見ていた中高校生時代は、ゴールデンタイムで放映されていた。その頃の小鹿選手は全日本プロレスで、今は亡き大熊元司選手と「極道コンビ」というタッグ名でリングに上がり、ファンに広く知られていた。
強い外国人レスラーが来日すると、まず極道コンビが先兵隊のように対戦。あえなく撃沈し、次の週に御大・ジャイアント馬場&ジャンボ鶴田コンビが迎え撃つというパターンだ...
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