新潟と広島を結び、平和について考えたオンライン講座=4日、新潟市中央区
新潟と広島を結び、平和について考えたオンライン講座=4日、新潟市中央区

 新型コロナウイルスの感染収束の見通しが立たない中、新潟県内の中高生らが被爆地・広島を訪れて原爆の恐ろしさや平和の大切さを学ぶ活動が相次いで中止になっている。県内の関係者はオンラインを使って広島の被爆者らと交流し、学びを深めた。「新潟にいても学べることはある」。感染下で迎えた戦後76年の夏、工夫を凝らした取り組みが続く。

 新型ウイルスの影響で、広島市は昨年と今年、原爆の日の8月6日の平和記念式典に一般の参列席を設けなかった。こうした対応を受け、新潟市や長岡市、上越市などでは市内の中学生の派遣取りやめを決めた。

 そんな中で、4日には新潟市中央区の市歴史博物館で市主催のオンライン講座が開かれた。市...

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