
中国残留邦人への理解を深めた集い=11月19日、新潟市中央区
戦時に旧満州(現中国東北部)に渡り、終戦後の混乱で取り残された中国残留邦人への理解を深める集いが19日、新潟市中央区の新潟ユニゾンプラザで開かれた。残留邦人の孫にあたる女性らによる講話があり、満州での過酷な生活や帰国後の苦労などについて耳を傾けた。
帰国した残留邦人を支援する首都圏中国帰国者支援・交流センター(東京都)が主催した。
集いには約60人が参加。祖母が「満州柏崎村」開拓団として渡満した巻口清美さん(56)は、遺された祖母の手記を基に講話した。1945年8月9日にソ連が侵攻すると祖母ら開拓民は避難生活を送った。「食糧が尽き、飢えと伝染病で多数の人が亡くなった。避難所では四男と五男を亡...
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