
満州柏崎村の塔の前で慰霊の献花を行う巻口弘さん(手前)=柏崎市緑町
戦中の国策で新潟県柏崎市から旧満州(中国東北部)に開拓移民として渡り、現地で亡くなった人々を慰霊する献花が、同市緑町の「満州柏崎村の塔」で行われた。ことしは開拓団の一つ、満州柏崎村の建設から80年の節目に当たり、開拓団関係者らは「犠牲になった人たちを忘れない」との思いを込めて献花した。
柏崎市では、市、商工会議所が中心になって1942年に満州柏崎村建設を決め、商工業者とその家族ら226人が農業開拓団として満州に渡った。45年の終戦後、飢えなどで120人以上が死亡したと伝わる。
市は、毎年8月のこの時期に満州柏崎村の塔の前に献花台を設けている。ことしの献花台が設置された日に、桜井雅浩市長のほか...
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