サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で日本が勝利した23日のドイツ戦。テレビ中継を見ると、スタンドで日本サポーターがマスクを着けずに大声援を送っていた。「あれっ?」と思った人がいたようだ。新潟日報社の「もっとあなたに特別報道班」(もあ特)が「ノーマスクのW杯」について会員から意見を募った。
カタール政府は開幕前に新型コロナウイルス対策を緩和。医療機関以外でのマスクの着用義務はない。
「うらやましく思いながら見ていた」と新潟市の40代女性。Jリーグではマスク着用の上で、ようやく一部の席で声を出して応援ができるようになった。女性は「日本はマスクをしなければ駄目という同調圧力が強くて嫌」とこぼす。
新潟県見附市の40代男性は「海外の多くの国ではコロナ騒ぎが過去のもの。ウイルスは根絶できないし、対策をしても感染する時は感染するのだから、普通に生活しましょうという感覚なのだろう」と推測した。
日本国内は流行「第8波」入りしたと指摘される。カタールから日本に入国する際にはワクチンを3回接種した証明書などが求められるが、入国に伴う感染拡大を懸念する声も寄せられた。
新潟市の60代男性は国内の一部のスポーツバーがマスク無しで3密状態であることが気になったという。「大声を出している所に近づかない」と自己防衛策を挙げる。同市の70代女性は「何が正しいのか分からない。自分自身で判断しないと駄目なのかもしれない」とした。