ファストフードに将来性を見いだしたピーコック(新潟県長岡市)は、1970年代からたこ焼きやお好み焼きの店舗をスーパー内に出す戦略で成長した。新潟市万代地区にあったダイエー新潟店への出店後は、首都圏にも店舗網を拡大。フランチャイズ経営にも乗り出し、82年に50店舗、87年には100店舗を達成した。
だがスーパーの勢いは次第に衰え、専門店がいくつも入る大型ショッピングセンターが台頭。ピーコックの一部店舗は売り上げが半減するなど苦戦し、次の展開を考える時期に差しかかった。
当時、ピーコック創業者の故・塚本勝美(かつみ)氏は、ダイエー創業者で「流通革命の旗手」と称された中内㓛氏から店舗運営の手腕を認...
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