国内外で冷凍たこ焼きの生産を進め、冷凍食品の製造販売事業を軌道に乗せたピーコック(新潟県長岡市)。高まる国内需要を追い風に2000年代半ばから、主力事業を店舗から冷凍食品へと切り替えていった。
創業40年を控えた10年ごろのピーコック社長室。現社長の塚本功(いさお)氏(44)は、創業者で父の故・勝美(かつみ)氏と、会社の10年後を語り合っていた。
働く女性や単身世帯の増加を背景に冷食の需要は拡大し、受注に生産が追いつかない状況が続いていた。「たこ焼きの生産性を3倍にしよう」。小国工場(新潟県長岡市)の製造ラインの自動化など、20年ごろまでの設備投資計画を練った。まず12、13年、1時間当たり...
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