
新潟日報朝刊の各地域面に掲載されている児童の作文を毎朝楽しみにしている。「わたしの住む地域のいいところをしょうかいします」「ぼくはカマキリがすきです」。そんな一文で始まる文章を読むと、思わず笑顔になる。
柏崎地域面の作文は「自由帳」という題名で、思い思いのことを書いてもらう。頑張っている授業や大好きな家族のことなど、テーマは幅広いが、多くの子どもは「将来の夢」を選ぶ。
「きょうりゅうはかせになってほねをいっぱいみつけたい」「たくさんの人を助ける医者になりたい」と夢を描く。
自分は何だったか確かめようと、小学校の卒業文集を久しぶりに開いてみた。将来の夢について書くコーナーには「専業主婦」と記し...
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