新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の耐震安全性を巡り、地元の地質を研究する「柏崎刈羽原発活断層問題研究会」(活断研)と東電との間で見解が食い違っている問題で、直接議論を交わす4月27日に向けて両者が準備を進めている。主な論点の一つは、原発敷地内にある断層が将来ずれ動くかどうか。もう一つは、原発直下を走る真殿坂断層が、東電の主張通り活動していないのかだ。原発再稼働の是非にも関わる、この二つの論点について詳しく解説する。

◆火山灰が積もった時期、活断層か判断する鍵
活断研は、柏崎刈羽原発敷地内の断層に関し、東電が2019〜20年に柏崎市内で行った地質調査で得られた地質データを全て明らかにするよう求めている。原発敷地内の断層が将来ずれ動くかどうか...
残り1754文字(全文:2054文字)