梵鐘を突く西楽寺の春日一浄さん=8月1日午後10時30分、長岡市千代栄町
梵鐘を突く西楽寺の春日一浄さん=8月1日午後10時30分、長岡市千代栄町

 長岡空襲の戦没者を追悼する花火「白菊」の打ち上げに合わせ、新潟県長岡市内の58の寺院で8月1日午後10時半、梵鐘(ぼんしょう)(釣り鐘)が打ち鳴らされた。今年3月に亡くなった西楽寺(さいらくじ)の先代住職、春日浩三さん(享年91歳)が不戦と平和を祈って33年前に始めた「悠久の鐘」がきっかけだ。西楽寺ではこの夜、息子で15世住職の一浄(かずきよ)さん(50)が鐘を突いた。

 打ち鳴らしの起源は、1990年にさかのぼる。浩三さんが旧長岡市内の鐘を持つ寺に声をかけ、「悠久の鐘」として、8月1日の朝に長岡市で開かれていた「非核平和都市宣言市民の集い」の冒頭に合わせ、一斉に鐘を突いた。

 鳴らす回数は仏教...

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