
若者がガイドを務め、参加者と対話しながら原爆被害への理解を深める「ピースパークツアー」=広島市中区の平和記念公園
広島、長崎に原爆が投下されて78年が過ぎた。被爆者が高齢化し体験談を語り継ぐことが難しくなる中、広島市では主に20代の若者がガイドとなり、全国から訪れる修学旅行の高校生らと被爆地を巡るツアーが広がりをみせている。現場を歩きながら同世代と対話を重ねることで、原爆のむごさ、平和の大切さをわが身に引きつけて考えてもらう取り組みだ。新潟県からの参加者にも強い印象を残し、注目を集めている。(報道部・袖山小百合)
「月曜日の朝、皆さんは何をしていますか」。8月上旬、広島市中区の平和記念公園。「ピースパークツアー」のガイド、大学4年の池田風雅さん(22)=東広島市=が問いかけた。参加した高校生らは「学校に...
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