
弥久保宏教授
【2021/11/19】
今回の衆院選では新潟県内小選挙区で大差で敗れ、比例で復活当選した議員もいた。選挙制度への信頼が揺らぎかねないとして、専門家からも改革を求める声が上がる。海外の議会制度に詳しい駒沢女子大(東京)の弥久保宏教授(61)=三条市出身=に問題点を聞いた。
-選挙区で落選した本県自民党候補には、選挙区当選者の得票に占める「惜敗率」が7割台で比例復活した人がいました。
「全国では惜敗率が20%でも復活したケースがあった。問題は、小選挙区候補が比例に重複立候補できる制度にある。公選法は同一順位を認めており、例えば比例名簿の1位か2位に重複候補を並べ、惜敗率が高い順に復活当選するといっ...
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